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カボチャ-南瓜-Punpkin / Squash

カボチャ-南瓜-Punpkin / Squash

  • 学名:Cucurbita moschata
  • 分類:ウリ科カボチャ属
  • 原産地(日本カボチャ):中央アメリカ
  • 原産地(西洋カボチャ):南アメリカ
  • 仏名:courge
  • 独名:Kurbis

中央アメリカ原産のウリ科の植物。かぼちゃを大別すると、「日本カボチャ」、「西洋カボチャ」、「ペポカボチャ」の3種類になります。 日本へは、16世紀中ごろ、ポルトガル船が豊後(大分県)に漂着したときに持ち込まれたもので、カンボジアという言葉から「かぼちゃ」という名がついたといい、別名、「ナンキントウナス」、「ボウブラ」ともいいます。

カボチャの栄養素

栄養価の高さは、野菜の中でもトップクラスです。 ビタミンA(カロチン) 、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、などのビタミン類、カリウム、カルシウム、鉄などのミネラル類が含まれています。昔から冬期のビタミンAの補給源として用いられてきたました。特に、黄色の果肉には、ビタミンA(カロテン)が豊富に含まれ、血管壁や皮膚・粘膜を強化し、美容、動脈硬化や眼精疲労、風や肺炎などの感染症の予防に良いといわれてます。カットしていなければ、長期間栄養素を損なわず保存できます。また、加熱してもビタミンCの損失が少ないです。皮には実よりもビタミンA(カロテン)が含まれているので、皮ごと調理することを勧めます。

選び方・保存

皮が硬く、ヘタの切り口がコルク状に乾いているものがよい。また、カットしてるものは、果肉の色が濃くて、実が詰まり、種がふっくらとしたものを選びます。保存が効くので、丸のままであれば2~3カ月程度は、常温で保存できます。カットしたものは、種とワタを取り除いて冷蔵庫で保存します。

カボチャの種類

  • 黒皮栗:「えびすかぼちゃ」ともいわれる代表的な西洋種。果肉は、ほくほくとした粉質系で、甘みがある。
  • 坊ちゃん:500gほどの小型かぼちゃ。粉質で味がよく、カロテン含有量が特に多い。
  • 宿儺(すくな):飛騨高山の丹生川地域特産で、最近復活した品種。果長は、40cmほど。皮が薄く煮崩れしやすい。
  • 黒皮かぼちゃ(日向かぼちゃ):日本かぼちゃの代表種。皮がゴツゴツしていて、甘さは控えめ。皮は、熟すと赤くなる。
  • 打木赤皮甘栗:加賀野菜として人気で、果肉は、あざやかなだいだい色。水分が多く、ねっとりとしており、煮物向き。
  • 鹿ケ谷:京都特産の日本かぼちゃ。ちりめん状の表皮と形が特徴的である。粘質があり、水分が多く、煮物向き。
  • 白皮栗:メロンにも似た薄緑色の皮が特徴。強い粉質で、ほくほく感がある。日持ちもする。
  • バターナッツ:ひょうたんのような形とクリーム色の表皮が特徴的。皮は、薄く扱いやすい。甘みが強く、実は、ねっとりしている。
  • プッチィーニ:果重が200~300gのミニサイズのかぼちゃ。甘みが強く、レンジで加熱して食べることができる。
  • ペポ:「おもちゃかぼちゃ」とも呼ばれる鑑賞用のかぼちゃ。色や形のバリエーションが豊富である。
  • そうめんかぼちゃ:果肉が繊維状なので、切ってゆでると、めん類のようにパラパラほどける。
  • コリンキー:700g前後のミニかぼちゃ。未熟果を皮ごと食す。さわやかでクセがなく、生食や漬物に適している。
  • テーブルクイーン:手のひらのミニサイズ。皮は、白く味は、やや淡泊。形を活かして肉詰めにするのに適している。
  • エイコーンスカッシュ:アメリカ生まれの品種。果先がとがり、やや縦長。果肉は、加熱するとねっとりと甘くなる。