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ニンジン-人参-Carrot

ニンジン-人参-Carrot

  • 学名:Daucus carota
  • 分類:セリ科ニンジン属
  • 原産地:アフガニスタン
  • 仏名:carotte

地中海沿岸から中央アジア原産で、セリ科の越年生草本。日本へは江戸時代前期の1600年代に伝わる。学名「Daucus carota L.」の「daucus]は、ギリシャ語の「daukos」(温める)に由来しています。 ヨーロッパには「ニンジンは、ヒトを愛嬌よくさせる」といわれてます。

ニンジンの栄養素

「carrotin」(カロテン)の語源は「carrot」であることを考えれば、ニンジンにカロテン(ビタミンAの前駆物質)が豊富に含まれており、野菜の中では、ダントツ。特に「β-カロテン」は、活性酸素を除去し、免疫力を増強し、種々の感染症やガンを予防することが分かっております。日頃、ニンジンを常食しているヒトは、あまり食べない人より肺ガンの発生率が半分になるというような研究報告もあります。また、カロチンは、視力の回復、肌荒れにも効果的です。ミネラルとしては、イオウ、リン、カルシウムが多く含まれており、胃腸、肝臓を浄化し、骨・歯を強化するのに役立ちます。また、ニンジンに含まれるコハク酸カリウム塩は、血圧を下げる作用や体内の有害な水銀を排泄する作用があるといわれております。

食品成分表(可食部100gあたり)

  • エネルギー:37kcal
  • 水分:89.5g
  • 炭水化物:9.1g
  • ナトリウム:24mg
  • カリウム:280mg
  • カルシウム:28mg
  • 鉄:0.2mg
  • 亜鉛:0.2mg
  • ビタミンA(β-カロテン当量):9100μg
  • ビタミンB1:0.05mg
  • ビタミンB2:0.04mg
  • ビタミンB6:0.11mg
  • ビタミンC:4mg
  • 食物繊維総量:2.7g

ニンジンの品種

  • ミニニンジン:ベビーニンジンとも呼ばれる10cmほどの小型種。
  • 島ニンジン:沖縄の在来種。ごぼうのように細長い黄色ニンジン。
  • 紫ニンジン:表皮は、紫だが、芯は、オレンジ色。カロテンのほかアントシアニンも含む。
  • 金時:東洋種の京ニンジン。リコピンを含む。
  • 金美:中国系の掛け合わせた黄色い品種。クセがなく肉質は、やわらかい。
  • 大長ニンジン:長さが60cmもある細長いニンジン。甘みが強い。