中国中南部原産のマタタビ科の落葉つる性小木。原産国は、中国。中国名を「羊桃」といい、1900年頃ニュージーランド人が中国から種子を持ち帰り、改良を重ねて、いまのキウィができました。日本へは、1964年に、「鬼またたび」「シナさるなし」といった名前で輸入されましたが一般的ではありませんでした。果実は、茶色の短い毛でおおわれていて、ニュージーランドに生息する「キーウィ」という鳥に形が似ているので、親しみを込めて同じ名がつけられたといわれています。キウィは、多汁で、甘味と酸味もありさわやかな味です。
ビタミンCの含有量が多く、1個食べれば、1日の摂取目安量を満たすほどです。また、ビタミンEも含み、ビタミンCと相乗効果を示します。食物繊維も比較的多く含まれています。また、ペクチンも多く含まれます。また、たんぱく質分解酵素であるアクチニジンが含まれます。お肉をキゥイ汁につけると柔らかくなるといわれるのは、このアクチニジンのたんぱく質分解作用によるものです。
全体をびっしりと茶色い毛が覆い、きれいな楕円形のものを選びます。硬めのものは、常温で保存して追熟します。手でさわってやわらかさが感じられるようになったら食べごろです。早く食べたいときは、リンゴと一緒にビニール袋に入れて保存します。リンゴが放出するエチレンガスにより、追熟が早まります。