熱帯アジア原産の、ショウガ科の多年草。世界中で、広く利用されている、薬効の高い植物です。日本には、稲作と共に弥生時代に伝えられました。学名の「Zingiber officinale」の「offcinale」は、「薬用になる」という意味です。医療用漢方薬の70%以上にショウガが用いられており、「ショウガなしには、漢方は、成り立たない」と、言われるほどです。茎の一部が肥大した部分を食用とします。初夏に収穫すぐのものが「新ショウガ」、初夏に収穫して貯蔵したものが一般的なショウガとして通年で回ります。
ショウガの薬効は、辛味成分のジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオールや、芳香成分のジンギベロールなどがあります。寿司には、必ずショウガが添えてありますが、ジンゲロンやショウガオールには、強力な殺菌作用があり、食あたりを防ぐ目的があります。また、寿司を食べ過ぎても胃腸を壊しにくいのは、ジンゲロンの作用によるとも言われております。
肉厚でどっしりとしているものを選びます。新ショウガは、白と赤のコントラストがはっきりしているものを選びます。湿っていると腐ってくるので、水気を避けてラップでくるみ、冷蔵庫で保存します。すりおろしたものは冷凍保存できます。