中央アジア原産のユリ科の多年草草本。「旧約聖書」にも記載されているほど歴史は古く、エジプト、ギリシャの時代から栽培されていました。日本には、10世紀頃中国より伝わり、「古事記」、「日本書紀」には、「悪疫退散のために用いられた」と記されています。和名「忍辱」は、「侮辱を耐え忍ぶ」という意味ですが、「僧侶が、激臭に耐え忍んでたべるほど薬効がある」ことからきています。古代ギリシャやローマ時代から「農民のための万能薬」と呼ばれ、ロームの兵士は、出陣前に食べて精気を養ったといわれています。
ニンイクには、硫化アリルの一種「アリシン」が含まれています。「アリシン」は、ビタミンB1と結合して、アリチアミンに変わり、疲労回復や滋養強壮などの効果を発揮します。アリシンは、食中毒や感染症に対して殺菌効果を発揮します。また、「スコルジニン」という成分は、新陳代謝の促進や滋養強壮などの効果があります。