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グレープフルーツ-Grapefriut / Pomelo

グレープフルーツ-Grapefriut / Pomelo

西インド諸島原産のミカン科の常緑小高木。「pomelo」というのが本名ですが、実が枝先に固まってつき、「ブロウのように房になってい実るフルーツ」といういみで、「grape(ブドウ)fruit(フルーツ)」という名前がついています。もともとは、東洋産のブンタン(ザボン)が西インド諸島で突然兵を起こして出来たものが、1750年頃、バルバドス島で発見され、19世紀にアメリカのフロリダに持ち込まれ、現在のグレープフルーツになりました。

グレープフルーツの栄養素

ビタミンCを多く含み、レモン、オレンジについて多い果実になります。β-カロテンが含まれており、白肉種(ホワイト)より赤肉種(ルビー)の方が多く含まれます。酸味の主成分は、クエン酸で、胃腸の機能をアップさせる効果があるといわれています。また、精油は、アロマにも用いられます。

食品成分表(可食部100gあたり)

  • エネルギー:38kcal
  • 水分:89.0g
  • タンパク質:0.9g
  • 灰分:0.4g
  • カリウム:140mg
  • カルシウム:15mg
  • リン:17mg
  • 銅:0.04mg
  • ビタミンB1:0.07mg
  • ビタミンB2:0.03mg
  • ナイアシン:0.3mg
  • ビタミンB6:0.04mg
  • ビタミンC:36mg
  • 食物繊維総量:0.6g

グレープフルーツの香りの成分

皮には、香りの成分、リモネンが含まれています。香りをかぐと交感神経が刺激され、脂肪分解酵素リパーゼが分泌し、体脂肪が燃えやすくなるといわれています。

選び方・保存

大きめで、ずっしりと重みがあるものを選びます。また、形も丸く整っているもおがよいです。暑い時期以外は、常温で保存し、食べる直前に冷蔵庫で冷やす程度で十分です。なお、冷やし過ぎると酸味がたちます。

グレープフルーツの品種

  • スィーティー:グレープフルーツに分担を掛け合わせたもの。オロブランコとも呼ばれる。酸味が少なく、さわやかな甘み。
  • 夏ミカン:文旦の雑種。酸味が強いので、生食よりもゼリーやマーマレードなど加工品の原料とされる。
  • 日向夏:ニューサマーオレンジ、小夏とも呼ばれる。果汁が多く、ほどよい甘酸っぱさがある。皮は、厚め。
  • 清見:ミカンとオレンジを掛け合わせたタンゴール類。オレンジの香りとミカンの甘みを併せ持つ。薄皮ごと食べられる。
  • デコポン(不知火):頭の部分が盛り上がっている。皮がやわらかくてむきやすい。果肉は、甘みが強い。
  • 河内晩柑:美生柑、宇和ゴールド、ジューシーフルーツとも呼ばれる。果肉は、やわらかで、果汁はたっぷり。さわやかな甘み。
  • 文旦:ザボン、ボンタンとも呼ばれる。果肉には、歯ごたえがあり、すっきりとした甘さが特徴。
  • ポンカン:果汁は、少なめだが、香りがよく甘みが強い。皮は、むきやすく、薄皮ごと食べられる。
  • ハッサク:文旦の雑種。果皮は、厚く、果肉もかためだが風味が良い。
  • イヨカン:果汁が多く、甘みも強い。紅色に近い皮色が特徴的。
  • メロゴールド:文旦とグレープフルーツを掛け合わせたミカン科の交配雑種。甘くてほろ苦さもある。果汁が多い。
  • 晩白柚(バンペイユ):柑橘類で最大の果実。果皮は、2cm程あり、砂糖煮されることが多い。やわらかく多汁で、香りもよい。