- 学名:Lactuca sativa
- キク科アキノノゲシ属
- 原産地:西アジア、地中海沿岸
- 仏名:laitue
- 独名:Lattich、Saat
レタス-Lettuce
ヨーロッパ中南部、西アジア、北アフリカ原産で、キク科の越生草本。古代ギリシャ、ローマ時代から栽培されていたと言われています。日本にも中国原産「ちしゃ」が平安時代に渡来していますが、同種と考えられており、レタスがほんの少し前まで「玉ちしゃ」と呼ばれていたようです。学名の「Lactuca sativa L.」の「lact」は、ラテン語で「乳」の意味ですが、レタスの茎を切ると白い乳液を出すことに由来しています。「本草網目」には、「筋骨を補い、五臓のはたらきをよくし、気のふさがりを開き、系脈を通じ、葉を白くし、耳や目をさとくす。熱毒や酒毒を解き、頻尿、口渇を治し、腸の働きをよくする」とあります。
レタスの栄養素
ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどのビタミン類、カリウム、ナトリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄などのミネラル類を多く含みます。特に多いのは、マグネシウムです。また、茎に含まれる乳汁中の「ラクッコピコリン」は、精神安定作用と入眠作用がありると言われています。
食品成分表(可食部100gあたり)
- エネルギー:12kcal
- 水分:95.9g
- 炭水化物:2.8g
- カリウム:200mg
- カルシウム:19mg
- マグネシウム:8mg
- リン:22mg
- 鉄:0.3mg
- 亜鉛:0.2mg
- 銅:0.04mg
- マンガン:0.13mg
- ビタミンA(β-カロテン当量):240μg
- 葉酸:73μg
- 食物繊維総量:1.1g
レタスの品種
- フリルレタス:葉が厚く、シャキシャキしている。小さめにちぎってサラダに使う。
- ブーケレタス:水耕栽培で作られたやわらかいレタス。花嫁の持つブーケに似た美しい形から名付けられた。
- サニーレタス:代表的なリーフレタスのひとつ。葉先は、来い紅色で葉質は、やわらかい。サラダや巻物に適している。
- 茎レタス:セルタス、ステムレタスとも呼ばれる不結球レタスで、おもに若い葉と太い茎を食べる。茎は、生でも加熱してもおいしい。細く切って乾燥させたものが、山くらげで、コリコリとした食感が特徴的。
- コスレタス:シーザーサラダによく使われるレタスで、ロメインレタスとも呼ばれる。葉は、厚くしっかりしているので、加熱調理にも向いている。
- モコヴェール:モコモコとしたやわらかい葉が特徴的。ボリューム感があって、甘みもあり、食べやすい。
- ハンサムグリーン:結球しないリーフレタス。やや肉厚でフリルが、強いのが特徴。シャキシャキとした食感をもつ。
- グリーンカール:クセがなく食べやすい非結球レタス。カールした葉が特徴。グリーンリーフとも呼ばれる。
- サラダ菜:バターヘッドとも呼ばれるのは、その葉にバターを塗ったような照りがあるため、こう呼ばれる。カルシウム、鉄、各種ビタミンなどが豊富で、栄養価が高い。
- サンチュ:かきちしゃとも包菜とも呼ばれる。葉をかきとって食べるレタス。