野菜の栽培、栄養素、料理、など、野菜の魅力を伝えていくブログです

ピーマン-Green Pepper / Sweet Pepper

ピーマン-Green Pepper / Sweet Pepper

  • 学名:Capsicum annuum
  • 分類:ナス科トウガラシ属
  • 原産地:熱帯アメリカ
  • 仏名:poivron

南アメリカのアマゾン川流域原産の、ナス科の一年草。「ピーマン」は、フランス語の「piment」からの由来といわれています。英語では、「緑のトウガラシ(Green Pepper)とか「甘トウガラシ(Sweet Pepper)」などと呼ばれるように、実は、「トウガラシ」の一種です。15世紀にコロンブスがヨーロッパに伝え、日本には、明治初期にアメリカから伝わりました。トウガラシの仲間には、タカノツメ、ヤツブサ、ナガミトウガラシ、などの香辛型と、シシトウガラシ、ピーマンのような辛味の少ない甘味型があります。

ピーマンの栄養素

β-カロチン、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2が多く含まれ、夏バテ予防に良いと言われます。ビタミンCは、熱に弱いのですが、ピーマンは、組織が強いため、壊れにくく、炒めて食べても、摂取できます。ピーマンの濃い緑色は、葉緑素のクロロフィルは、血中コレステロールの低下などの効果が知られています。食物繊維も比較的多く含まれるので、便通をよくすることが期待できます。ケイ素というミネラル類が多く含まれます。

食品成分(可食部100gあたり)

  • エネルギー:22kcal
  • 水分:93.4g
  • カリウム:190mg
  • マグネシウム:11mg
  • リン:22mg
  • ビタミンA(β-カロテン当量):400μg
  • ビタミンK:20μg
  • ビタミンB1:0.03mg
  • ビタミンB2:0.03mg
  • 葉酸:26μg
  • ビタミンC:76mg
  • 食物繊維総量:2.3g

ピーマンの種類

  • 赤ピーマン:緑ピーマンを完熟させたもの。青臭さがなく、甘みがある。果肉は、パプリカよりも薄い
  • ジャンボピーマン:肉厚で大型。パプリカとして扱われる場合も。
  • トンガリピーマン:円筒形のピーマン。タネが少なく調理しやすい。
  • 甘辛:バナナ形ピーマン。通常のピーマンに比べるとクセがなく、苦手なヒトにも食べやすい。