日本各地には、
昔ながらの「伝統野菜」が、あります。
左京区聖護院周辺の発祥。
一株が1~2.5kgもある大型種。
甘みがあって、煮崩れしにくい。
上賀茂地域の発祥。
大型の丸ナスで肉質は、
きめ細かく、重みがある。
ミソを使った田楽やしぎ焼き、
あるいは揚げ物に向いている。
伏見区付近で、栽培されてきた。
辛味が全くないトウガラシ。
「ヒモトウ」、「伏見甘」とも呼ばれる。
サトイモの「唐のイモ」の子イモに土を寄せ、
湾曲させたもの。
タラの乾物、棒ダラと一緒に煮つけた京名物「イモボウ」がある。
南部の九条地区の発祥。
色が濃い「九条太」と淡緑色の「九条細」がある。
ぬめりと甘みがあり、
薬味のほか、ぬたや鍋物にも向いている。
中央区壬生寺付近で、
ミズナの自然交雑から生まれた品種。
葉先がへら状で、
少しクセのある香りとほろ苦さが特徴。
左京区鹿ケ谷の発祥。
ひょうたん形。果皮の表面には、
ちりめん状のでこぼこがあり、
粘質で水分が多い。
煮物向き。
聖護院周辺の発祥。
大きいものは、数キロになる、日本最大級のカブ。
きめが細かく甘みがある。
千万漬けにつかわれる。
300年以上続く特殊な栽培方法により太く作られたゴボウ。
肉質は、やわらかく、空洞になっているため、詰め物に向いている。
金沢市原産。ずんぐりとした大型の太キュウリ。
果肉は、やわらかく、日持ちする。
生食より煮物にされ、あんかけに適している。
金沢市打木町原産。
正式名は、打木源助。ずんぐりとした短型。
甘みが強くきめ細かい。
おでん、ふろふき、おろし、などに使われる。
金沢市打木の発祥。
美しい赤皮種で、しっとりとした果肉もあざやかな橙色。
煮物以外にもスープやお菓子に適している。
太くて節間が短く、肉質が緻密でもっちりとした食感がある。
五郎島金時(ゴロウジマキントキ)とも呼ばれる。
施肥を少なめにすることで通常のものより糖度が高く、形もしまっている。
江戸時代に熊本の「水前寺菜(スイゼンジナ)」が伝わった。
葉裏の赤紫色と独特の香り、ぬめりがある。
白い葉鞘部が太く長い。
肉質はやわらか。
ぬめりが強く、煮ると特にトロリとしている。
緑色のカブ。
肉質は、かたい。甘みと香りが強い。
こうじ漬けにしたものが、金沢名物「かぶら寿司」となる。
能登の七尾市の発祥。辛味があり、色があざやか。
漬物、炒め物、煮物、和え物と幅広く利用される。
浪速区の難波や木津の発祥。
色鮮やかな赤色。
果肉は、やわらかく、甘みも強い。正月の煮しめに使われる。
貝塚市澤区の発祥。
果皮が薄く、手で搾れるほどみずみずしい。
浅漬けに適している。
難波の黒門市周辺で栽培されたウリ。
果皮が、かたく果肉が厚い。
奈良漬けに使われる。
天王寺周辺の発祥。
肉質は、きめ細やかで、色白。
やや扁平で成長すると筒の上にせりあがってくる。
かぶら蒸しやふろふきにつかわれる。
東住吉区田辺地域特産の短大根。
白く円筒形。肉質は、緻密で、甘みが強い。
ふろふきやなます、漬物に使われる。
北区天神橋付近で栽培されていた漬け菜。
クセがなく、あっさりとした食味とシャキシャキとした食感。
おひたしや煮物に使われる。
西成区玉出町の発祥。
小型のカボチャ。
肉質は、粘質で、ほどよい甘み。
豊島区毛馬町の発祥。
果長が、30cmもあり、その3分の2は、淡緑~黄色。
歯切れがよく、奈良漬けにされることも多い。
北区源八橋付の発祥。
源八とは、つまもののことをさす。
パパイヤの未熟果を野菜。
皮と種を取って刻んだものを炒め物に使われてたりする。
ウリズンマメとも呼ばれる。
さやにひだがついたマメで、切り口が四角い。
さやごと食べる。
ほのかな苦みがある。
ニガナとも呼ばれる。
独特の苦みがある。
琉球料理のスーネーは、ンジャナの白和え。
東洋種で長型。沖縄在来種。
さわやかな香りと甘みがある。
炒め物や汁物に使われる。
辛味と香りが強い。
塩もみしたものに削り節をかける食べ方が一般的。
島唐辛子(シマトウガラシ)とも呼ばれる。
多年生のトウガラシで、
小粒だが辛味は強い。
泡盛に付け込んだものを調味料として使う。
ヘチマの幼果。
加熟すると水分が出て、トロリとした口あたりになる。
ハイビスカスと同じアオイ科の植物。
果実を包む深紅のガクには、アントシアニンが豊富。
赤毛ウリとも呼ばれる。
きゅうりよりさわやかで歯ごたえがよい。