野菜の栄養成分といえば、
ビタミン、ミネラル、食物繊維、
などが思いつきますよね。
と、ですが、
具体的にこれら、
ビタミン、ミネラル、食物繊維、
というのは、
どういったものかご存知ですか?
と、これら以外にもさまざまな栄養素が含まれています。
炭水化物、タンパク質、脂質を三大栄養素と言います。
「炭水化物」とは、
一般的に、「糖質」と「食物繊維」を示します。
糖質とは、砂糖などの糖類や、ごはん、イモに含まれるデンプンも糖質の仲間です。
糖質は、体の主要なエネルギー源です。
消化・吸収されて血液といっしょに全身をめぐり、
エネルギーになります。
また糖質は、同じエネルギー源でも脂質やたんぱく質と比べると、
すばやく使えるという特長があります。
糖質の体内での存在量は意外に少なく、
血液中のブドウ糖のほか、
肝臓や筋肉にグリコーゲンとして少量を貯蔵しているだけです。
すぐ使う量以上に食べた糖質は、
体の中で脂肪となって蓄積されます。
タンパク質は、
筋肉や内臓をつくり、代謝に関わる成分です。
脂質は、
私たちのからだは、
たんぱく質でできたところが多くあります。
皮膚、爪、筋肉、血液などは、
たんぱく質でできています。
また、細胞の中にはどの細胞にもたんぱく質が含まれています。
たんぱく質は、アミノ酸がつなぎ合わさってできます。
人間のからだは、
20種類のアミノ酸を必要としています。
そのうち、9種類のアミノ酸は人間の体の中でつくることができません。
この9種類のアミノ酸は「必須アミノ酸」と呼ばれています。
脂質には、
植物油(なたね油やごま油)などのように常温で液体の「油」と、
バターのように常温で固体の「脂」があります。
三大栄養素のうち最も高いエネルギーになります。
脂質には体の中でつくることができない必須脂肪酸が含まれており、
体の細胞膜の成分やホルモンの材料などになっています。
不足すると、
発育の障害や、皮ふ炎の原因になったりします。
さらに、脂質は油脂に溶ける脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・Kなど)の吸収にも役立っています。
ビタミンは、
エネルギーには、なりませんが、
生命を維持するために必須の栄養素で、
体内で合成することができず、
外からとり入れなければならない成分です。
1日の推奨目安量 | 働き | ビタミンを含む主な野菜 | |
ビタミンA | 男:750μgRE 女:600μgRE | 皮膚や粘膜を健康に保つ | ニンジン、カボチャ、 ホウレンソウ |
ビタミンB1 | 男:1.4mg 女:1.1mg | 糖質の代謝に働く | ダイズ、エダマメ、 |
ビタミンB2 | 男:1.6mg 女:1.2mg | 糖質やアミノ酸、 脂質の代謝に働く | マメ類、モロヘイヤ、 シソ、トウガラシ |
ビタミンC | 男女:100mg | 皮膚や骨などの強化、 コラーゲンの生成と保持 | 柑橘類、イチゴ、 キウィ |
ビタミンE | 男:9mg 女:8mg | 脂肪酸の過酸化の抑制 | ダイズ、ゴマ、 モロヘイヤ |
体内で作ることができず、
食物から摂取する必要がある、
無機質(無機化合物)です。
1日の推奨目安量 | 働き | ミネラルを含む主な野菜 | |
カリウム | 男:2000mg 女:1600mg | 浸透圧の調整、 筋肉の収縮 | 野菜全般 |
カルシウム | 男:900mg 女:700mg | 骨や歯を丈夫にする、 筋肉の収縮 | コマツナ、モロヘイヤ、 パセリ |
鉄 | 男:7.5mg 女:6.5~10.5mg | 赤血球の成分 | ダイズ、ホウレンソウ |
マグネシウム | 340mg 270mg | 酵素の活性化、 骨の成分 | ダイズ、アーモンド、 ホウレンソウ |
食物繊維は、人の消化酵素によって消化されない、
食物に含まれている難消化性成分の総称です。
不溶性と水溶性に分けられます。
体内でゼリー状となり、
血糖値の上昇をゆるやかにしたり、
血中コレステロール値を調整します。
便の量を増やし、腸を刺激して、便秘を予防します。
フィトケミカルとは、植物が有する特有の成分で様々な効果を発揮します。
強い抗酸化作用を持つ物質で、様々な種類があり、その数は5000種にもなります。
抗酸化作用、眼病予防、皮膚や粘膜の保護などの効果が報告されています。
免疫力向上、殺菌作用などの効果が報告されています。
女性ホルモン様物質で、
骨粗鬆症予防などの効果が報告されています。
野菜によっても、
これら栄養素のバランスは違うし、
また、それぞれ特有の栄養素がたくさん含まれています。
これも、野菜の魅力ですよね☆☆☆